筆耕屋だんまり堂(四)時をかける文
麻宮 好
日本文学古着屋〈万紅屋〉の次男の貴之助は、北斎や豊国に憧れて絵師になろうと発心するも今ひとつ身が入らない、いい加減で天邪鬼と近所でも評判の道楽息子だ。ある日、鵠沼の網元が娘を連れて万紅屋を訪れ、婚礼衣装の仕立て直しを依頼してきた。店の主で父親の義一郎、兄の優太郎とともに父娘の依頼を聞くことになった貴之助は、終始うつむき加減で黙ったままの娘に違和感を抱くーー。生まれた境遇への反発から家業に背を向けてきた次男坊が、古着商いの世界に身を投じて成長していく姿を描く、書き下ろし長編時代小説、新シリーズ第1弾!
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