残火 おけいの戯作手帖【三】
麻宮 好
日本文学月の裏側に行けば、おっかさんに会えるーー 母を亡くした十三歳の少女が、 書きかけの本の続きを紡ぐなかで 生きる意味を探していく感動の時代小説。 「筆耕屋だんまり堂」の著者が、 人の弱さと強さを優しく照らし出す 十三歳のおあやは、三年前に母を亡くし、父や弟の正太と深川の長屋で暮らしていた。ある日、隣に越してきた侍・坂崎の部屋で『つきのうらがわ』と題された書きかけの本をみつける。亡き母のいる月に行こうとする作中の子に自身を重ねたおあやは、近所に住む七歳のおはる、正太と共に物語の続きを考え始めるが……残された人々の懸命に生きる姿が胸を打つ感動作。
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