いつか、すずらん街で

いつか、すずらん街で

エッセイ
発売日
2026年8月24日(月)
出版社
金港堂 出版部
ISBN
9784873981802

どんな本?

『山形夢横丁/セピアの町』『仙台夢横丁/茜色の時』に続く第3弾。 幼い日の記憶は、時に街の風景とともに心の奥に息づき続けるーー。 著者が幼少期を過ごした山形県山形市の繁華街「すずらん街」を舞台に、失われつつある街の記憶を丹念にたどるエッセイ。 市内を潤し、生活を支えた「山形五堰」の歴史。湯気の向こうに人々の暮らしがあった「銭湯」の移り変わり。すずらん街に並んだ店々の賑わい、子どもたちの笑い声、夕暮れの匂いーー。 かつて確かに存在した「昔通りの風景」が、著者の記憶を通して鮮やかに蘇る。 さらに、太平洋戦争後の占領期、アメリカ軍軍政部通訳官として山形を守り続けた人々の姿を、著者は静かに、そして深い敬意をもって描き出す。混乱の時代に街を支えた名もなき人々の営みは、今を生きる私たちに多くの示唆を与えてくれる。 「いつか」とは、過去を振り返る言葉であると同時に、未来を見つめる言葉でもある。 時代を越えて受け継がれる街の記憶と、人々の温かな息づかいをそっと手渡す一冊。

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