侯爵家からの招待
アン・メイザー/有沢瞳子
文庫ロマンスの殿堂 アン・メイザー名作選 3 フィアンセがいるのに、抗えないーー。 触れられた瞬間、 理性が溶けていく。 ブラジルの石油会社に就職した婚約者に会うため、 ドミニクは現地を訪れた。だが空港で彼女を迎えたのは、 婚約者の雇い主であるヴィンセンテ・サントスだった。 漆黒の髪、褐色の肌、不思議な光をたたえた琥珀色の瞳ーー その男は彼女が出会った中で最も魅力的な男と言えた。 ヴィンセンテはどこかからかうような口調でドミニクに告げた。 「残念ながら、あなたのフィアンセはここに来られない」 温室育ちのドミニクに予期するすべはなかった。 婚約者の裏切りも、目の前の男が仕掛けた残酷な罠も。
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