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遠藤周作のおすすめ『わたしが・棄てた・女』と文庫3冊

文:新刊日和編集部 | 2026/8/29

遠藤周作のおすすめ作品を知りたい方に向けて、2026年8月に新潮文庫から刊行される『わたしが・棄てた・女』を中心に、同じく新潮文庫の『善人たち』、中公文庫の『フランスの大学生』を紹介します。本記事では、各作品の書誌情報と内容の特徴を整理し、初めて遠藤周作を読む人が選びやすいように解説します。

遠藤周作は『沈黙』や『海と毒薬』で知られる作家ですが、ここではユーモラスな短編やエッセイ的な作品を集めました。どの作品も、人間の弱さや滑稽さを温かい視線で描いています。

遠藤周作のおすすめ:『わたしが・棄てた・女』の読みどころ

『わたしが・棄てた・女』は、2026年8月28日に新潮社の新潮文庫として刊行されます。価格は630円(税込)で、ISBNは9784101123424です。

この作品は、遠藤周作の初期の長編小説で、ある女性の視点から描かれる悲劇と救済の物語です。タイトルにある「棄てた・女」とは、主人公がかつて愛した女性のことで、その女性の人生を追ううちに、自己の罪と向き合うことになります。

物語は、大学生の「わたし」が、元恋人である林田ミツ子の死を知るところから始まります。ミツ子は知的障害を持つ女性で、純粋な心の持ち主でした。彼女の短い生涯を振り返る中で、「わたし」は自分のエゴイズムと向き合い、贖罪の念に駆られます。

遠藤周作は、キリスト教的な罪と贖罪のテーマを、軽妙な筆致で描き出します。重いテーマでありながら、登場人物たちの滑稽さやユーモアも織り交ぜられ、読み応えのある一冊です。

初めて遠藤周作を読む人には、この作品から入るのがおすすめです。短めの長編で、彼のテーマが凝縮されているからです。また、映画化もされたことがあり、物語の構造が分かりやすいのも特徴です。

一方で、重いテーマに抵抗がある人には、後述する『善人たち』の方が読みやすいかもしれません。

『わたしが・棄てた・女』の書誌情報と購入リンク

新潮文庫版は、2026年8月28日発売です。価格は630円で、文庫本として手に取りやすいサイズです。遠藤周作の作品を文庫で揃えたい人に適しています。

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遠藤周作のおすすめ:『善人たち』の魅力

『善人たち』も、2026年8月28日に新潮文庫として刊行されます。価格は670円(税込)、ISBNは9784101123417です。

この作品は、遠藤周作の短編集で、表題作のほか、ユーモラスな小品が収録されています。善人でありたいと願いながらも、どうしても悪意や弱さに負けてしまう人間たちを描きます。

たとえば、ある短編では、町内会の役員を引き受けた男が、小さな権力に酔いしれる姿が描かれます。また別の話では、病気の妻を持つ夫が、看護婦に淡い恋心を抱く様子が、滑稽かつ切実に描かれます。

遠藤周作のユーモアセンスが光る一冊で、重いテーマの作品が多い作家ですが、ここでは軽妙なタッチで人間の本質に迫ります。短編なので、隙間時間に読みやすいのも魅力です。

『善人たち』は、遠藤周作の作品の中でも特にとっつきやすい内容です。人間観察が好きな人や、笑いの中に哀愁を感じるのが好きな人におすすめです。

こちらも新潮文庫で、『わたしが・棄てた・女』と同じ発売日です。まとめて購入するのも良いでしょう。

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遠藤周作のおすすめ:『フランスの大学生』の異色作

『フランスの大学生』は、2026年5月22日に中央公論新社の中公文庫として刊行されました。価格は960円(税込)、ISBNは9784122077898です。

この作品は、遠藤周作がフランス留学中に体験したことを基にしたエッセイ風の小説です。タイトルの通り、フランスの大学生との交流を通じて、日本との文化の違いや、自身のアイデンティティを模索する様子が描かれます。

遠藤周作は、1950年代にフランスへ留学していました。その経験は後の作品に大きな影響を与えていますが、この『フランスの大学生』は、その時期の空気を伝える貴重な一冊です。

内容は、ユーモアと自嘲を交えながら、フランス人の考え方や習慣を観察するものです。日本人の視点から見たフランスの姿は、今読んでも新鮮です。

遠藤周作の作品の中でも、エッセイ的な要素が強く、気軽に読めるのが特徴です。フランス文化に興味がある人や、異文化理解について考えたい人におすすめです。

中公文庫として刊行されており、新潮文庫の2冊とは異なる装丁です。コレクションとしても楽しめます。

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遠藤周作のおすすめ:どれから読むべきか

遠藤周作の作品を初めて読む人には、『善人たち』が最もとっつきやすいでしょう。短編でユーモアがあり、彼の世界観に触れる入り口として適しています。

次に、『わたしが・棄てた・女』を読むと、遠藤周作の深いテーマを味わえます。重い内容ですが、読み応えがあります。

『フランスの大学生』は、遠藤周作の人間的な魅力を知りたい人におすすめです。エッセイ的なので、気楽に読めます。

3冊とも、2026年に文庫で手に入れやすくなっています。この機会に、遠藤周作の多様な顔を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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