三つの祈り
山川真吾
日本文学一歩一歩着実に前進し続けた誠実な生き方は、効率や速さが重視される現代社会を生きる我々に深い感銘と教訓を与えます。地域のリーダーシップや、組織運営のあり方を学びたい方にも強くお薦めしたい一冊です。 物語の舞台は、雪に閉ざされた但馬の寒村から始まります。貧しい自作農の次男として生まれ、向上心と周囲の勧めに導かれ未知の地へ。15歳の少年が、家族との別れを惜しむ間もなく、重い餅を背負って渡った最果ての地・北海道。そこで彼を待っていたのは、想像を絶する寒さと、自らの無力さを痛感させる広大な原野でした。吹雪の中で馬を世話し、泥にまみれて大地を耕す日々。その孤独な戦いの中で、彼は知ったのです。どんなに歩みが遅くても、止まらなければいつかは目的地に辿り着けるのだと。十勝の原野での厳しい開拓生活、そして農学校での専門的な学び。これら異郷での経験が、後に彼を一流の獣医師へと成長させる礎となりました。 獣医師となった彼は、故郷に近い丹波の地で人々の希望の光となります。兵庫県丹羽郡(現在の丹波地域)を拠点に、当時まだ未踏の分野であった酪農の振興に着手します。
楽天ブックス 1,870円(税込)
※最新の価格・在庫は各販売サイトでご確認ください。
色のついた日に新刊があります。日付をクリックでその日の新刊一覧へ。前月・翌月もたどれます。