(未定)
奥野じゅん
日本文学第4回黒猫ミステリー賞受賞! 魂を揺さぶる渾身の衝撃作! 売れない中年作家・柴田三四郎は、北海道のとある廃墟を訪れた。そこは20年前、天才ピアニスト・柳川龍之介と、彼を殺害後に自殺したピアノ教師・古賀奏人が暮らしていた因縁の場所だった。事件当時、地元紙では二人の関係をなぞらえた小説が連載されていた。それは、サリエリがモーツァルトの才能に嫉妬して毒殺したという逸話。柴田は、その小説こそがかつて謎の依頼主に頼まれて書いた自分の作品だったと知る。 警視庁捜査一課の一ノ瀬真央は、蒲田のアパートで発見された首吊り死体を捜査していた。本来は所轄が自殺として片付ける案件だが、顔の上部に無数の切り傷が刻まれた奇妙な死体だった。 歌手志望の井上香音は、恵比寿駅で路上ライブを終え、その帰宅途中にストーカーに襲われた。香音が抵抗すると、相手は足元に転がっており……。 20年前に解決済みの殺人事件、不可解な首吊り死体、ストーカーによる襲撃。それはやがて思いがけない形でつながっていく。
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