僕の目で君自身を見ることができたなら
カルロス・フランス
海外小説ペルー奥地、陸の孤島イキトスに降り立ったアンナは領事を務める父を訪ねる。赴任先に安息の地を見出し、古風な屋敷にインディオの美女を住まわせる父の様子に異変を嗅ぎつけた娘は、一夏のあいだ、この町の光と闇に目をこらす。町の秩序に腐心する知事、命を狙われた亡命者、裏社会の社交場、本国からのエージェント、均衡を取り繕う領事…野心と疑念と嫉妬が互いの愛を蝕み、不断の苦役に支えられた楽園に亀裂が走る。
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