志記(二) 瑠璃と玻璃
高田 郁
日本文学主人公の潤間さやかは、中学の卒業証書を受け取っていない。 義務教育さえまともに終えていないという枷が、社会でも家庭内でも、さやかを生き辛くさせていた。 しかし、ある日、さやかは夜間中学という存在を知る。 それは、戦争や貧しさや病など、さまざまな事情で義務教育を終えられなかった大人たちの集う学校だった。 二十歳の春、さやかは河堀夜間中学への入学を果たす。 仲間たちに支えられて過ごす日々が、学校や親への不信で雁字搦めだったさやかの心を解きほぐしていく。 やがて、さやかには密かに叶えたい、という夢が芽生え始めるのだが……
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