シビラの書

シビラの書

海外小説
発売日
2026年6月12日(金)
出版社
みすず書房
ISBN
9784622098492

どんな本?

1438年、ドイツ。神聖ローマ帝国は戦争と疫病で荒廃し、黙示録の預言する終末論への恐怖に包まれていた。 幻視をする姉と書物を丸ごと記憶する弟。修道院で暮らす双子の孤児を歴史の荒波が襲う。教義を信じて正義を疑わない異端審問官。書庫を守る修道院長。奥深い森の村の異端派たち。殺戮を日常とする兵士。埋もれた古写本を求めてヨーロッパ中の書庫を旅するイタリア人「本の狩人」--彼らは古代の声を甦らせて、制限や規制のない知識と真実を広めることを夢見ていた。 人間が筆写するかわりに機械が書く=印刷術を発明したグーテンべルク。彼の最初の印刷物は聖書でなく、異端の書だった? いまもマインツの博物館に保管されている、その断片に隠されたグーテンべルクの秘密とは何か。 今日の人工知能の出現と呼応するかのように、知識と自由の境界を賭けた挑戦の幕が開く。近代の礎となった印刷と「本」の誕生をめぐる歴史小説。 文献学者・ルネッサンス学者である著者の『カテリーナの微笑ーーレオナルド・ダ・ヴィンチの母』に続く本である。

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