1947
長浦京
日本文学五億年前からクラゲは「知識」を蓄えてきたーー。クラゲの「知性」に着目した研究者だった父親が海で亡くなって以来、灯理は父が遺した謎を解き明かすべく離島の高校の科学部で研究を進める。一方、過去の事件から東京から離島の高校へと進学してきた栗生春斗。 人間関係に臆病になってしまった彼は「目立たず、静かに、穏やかに」をモットーに、孤独な“陰キャぼっち”として高校生活を送っていた。 そんなある日の放課後。 栗生はクラスの人気者で“陽キャギャル”の若草灯理から突然腕を掴まれる。連行された先は、普段は誰も寄り付かない科学部の部室。灯理の目的は、壊れかけていた夜光クラゲの水槽を直してもらうことだった。機械いじりが得意な栗生があっさりと修理を終えると、灯理から、強引に科学部へと勧誘される。 灯理はクラゲの研究者だった亡き父が遺した言葉を証明するため、この島の近海にしか生息しない夜光クラゲの謎を解き明かし、全国の高校生が競う「科学技術コンテスト」で最優秀賞を獲るべく、奮闘していた。
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