「一生僕のそばで討伐して」と求婚されました。これは契約結婚です。
まえばる 蒔乃/べっこ
ライトノベル両親を自死で失い、パニック障害に苦しむ小学四年生の少女・奈美と、母親の圧倒的な支配のもとで、自分を見失いながら育った中学三年生の少年・健壱。二人は、金沢に近い片野の海岸で出会う。やがて芽生えた初恋と、いつかいっしょになるという約束は、二人に生きていく意味を与えていく。 しかし、健壱の母親は奈美を「息子にふさわしい人ではない」と拒絶する。二人は二度と会わないことを約束させられ、奈美は金沢を離れ、東京へ向かう。 奈美を支えたのは、別れ際に健壱が残した一つの言葉だった。 「蝶々さんの歌をぜんぶ歌えるようになったら、必ず聴きに行く」 その言葉を胸に、奈美は東京の音楽大学でオペラを学び続ける。そして、両親の自死と自らの境遇を重ねながら、一つの問いを抱き続ける。 「蝶々さんは、なぜ死を選ばなければならなかったのか」 その答えを探す中で、奈美はさまざまな人との出会いと喪失を経験し、やがて、蝶々さんの時代から今も続く数多くの「声なき死」に気づいていく。 大学四年生となった奈美は、ついに自分なりの答えにたどり着く。
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