恋わずらい
サラ・クレイヴン/三木たか子
文庫孤児の花嫁を待っていたのは、 黄金の籠と、冷たい初夜の傷跡。 「マリサ、君を連れて帰る。跡継ぎを産んでもらうために」 別居から8カ月、突如イタリア侯爵家の血を引く夫が現れた。 生前に、母親同士が決めた年上の婚約者ロレンツォを、 孤児のマリサは密かに慕い、結ばれる日を心待ちにしていた。 だが、彼にとって結婚とは一族の義務であって愛などなかった。 愛のない契りに深く傷ついたマリサは、 結婚式の夜、彼を拒絶して家を飛び出したのだった。 侯爵家に育ててもらった恩があるマリサに逃げ場はない。 今度こそ、妻としての“責務”を果たさなければならないのだ。 憧れの人だった。彼にとってこの結婚がただの“義務”だと知るまではーー。跡継ぎを産むために連れ戻された、愛されぬ花嫁。傷ついた初夜の記憶がまだ拭いきれない孤独なシンデレラに、冷徹なイタリア侯爵は、今度こそ愛を与えてくれるのでしょうか?
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