「日経平均10万円」時代に備えろ
藤野 英人
文庫第二次トランプ政権の繰り出す産業政策に、日本は国も企業も翻弄されています。こうした中、世界では「フラグメント化」が加速する一方で、その反動として米中の二大大国のデカップリングを基軸に中国やロシア、グローバルサウスなどに見るような新たな「クラスター化」も進行。ここでいうフラグメント化とは、日本語では「細分化」や「分断化」を意味します。本書では、世界がグローバル化の下で一枚岩に均質化していくのではなく、国家・地域・企業・コミュニティーなどの各層で、自律分散化が進んでいく動きとして捉えています。 このような大きな潮流の中で各国・地域の立ち位置を読み解いていくと、日本にとっては米国が最良のパートナーとして浮かび上がります。すなわち日本と米国は、産業・技術・経済社会の各層において連携を強化していくことが望ましいと考えられます。例えば産業面では、日本製鉄による米USスチール買収に代表されるような、日本のモノづくり力を基軸とした日米企業間での補完・連携・統合を進めることで、結果として、技術面においてもグローバルな競争力を維持することが可能になります。
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