孤独をのぞき込む 秘密の読書会
小川 洋子/東畑 開人
エッセイちくちく言葉に出会うとき、痛い言葉に出会うとき、世界の中から自分がきりはなされてしまったような、そんな気持ちになったとき。 自分の耳の奥から、「こちらへどうぞ」と呼ぶ声がする。 涙がこぼれたときにだけあらわれる、痛みから生まれる「ふしぎな旅」。 あなたの耳から、ささやかに聞こえてくる、自分への旅の行く先は? 小川洋子(本屋大賞&読売文学賞『博士の愛した数式』)が文を、山村浩二(アヌシー国際アニメーション映画祭グランプリ&アカデミー賞ノミネート『頭山』)が絵を描いた、孤独な世界に生きるすべての人のはじまりの物語。 ーーあとがきより 頭蓋骨の両側に遠慮深く位置している小さな耳。あるのが当たり前で、普段はさほど注意を払ってもらえない耳。鏡を使わなければ決して目にすることのできない耳。そこに忍び込んだら、一体どんな旅が待っているのだろう、きっと面白いに違いない、と思ったのがすべてのはじまりでした。その思いが巡り巡って、この本になりました。(小川洋子) 「耳」の中の世界は、肉体的な器官の持つグロテスクさと同時に愛らしさがあります。
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