アンと幸福
坂木司
日本文学婚約者である王太子ウィリアムの拗らせた愛情から、度重なる浮気と不誠実な扱いに心を壊され、自死を図った公爵令嬢クレア。一命を取り留めた彼女だが、目覚めた時、「クレア」の人格は完全に消え去っていた。 代わりに現れたのは、過酷な妃教育によって生まれた気高く冷徹な別人格「レイナ」。 「彼女は死にました。私はあなたの子を産みません」 ウィリアムへ完全なる拒絶を突きつけたレイナは、傷ついたクレアの尊厳を守ることを決意する。 自らは王太子妃の座に留まりながらも、ウィリアムの浮気相手であった令嬢たちは世継ぎを産むための駒として利用し、王家の中に確固たる地位を確立するための策謀を巡らせる。 しかし、発現した人格はレイナだけではなかったーー 一つの身体に複数の魂を宿した数奇な運命に揺蕩う令嬢による、決別と逆転劇の幕が上がる! プロローグ 1章 クレアの絶望 2章 レイナの目覚め 3章 クレアがいない 4章 ヴラスティノ・ポリプシュケ 5章 エタンセルに打診 6章 謁見 7章 キャロル 8章 キャロル〜王妃宮〜 9章 王命 10章 踊る喜びと踊る以外の喜び
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