(新装版)虚無回廊
小松 左京
日本文学因縁のインモラル・ラブ 絶世の美形・虚魂に一目惚れした画家・悠弥。 ゴミ箱から拾ったおにぎりを食べたり、初対面のはずなのに親しげに抱きついてきたり、 どこか常識から外れた彼に、悠弥は振り回されながらも惹かれていく。 虚魂をもっと知りたくて絵のモデルを頼んだ悠弥に、虚魂が告げた願いはただひとつ。 「私を食べてくれませんか?」 セックスの誘いだと勘違いした悠弥は、虚魂との危うく甘い関係を始めるがーー その言葉には、切なく悲しい過去が隠されていた。 室町時代ーー飢饉によって人肉食が横行する世で出会った、心優しい青年と悲しき妖怪。 残酷な運命に引き裂かれた二人の想いは、時を超え、現代へと受け継がれていた。 生まれ変わっても変わらない願いが紡ぐ、慈愛と倒錯の転生絵巻。
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